最近、それが少しずつ自覚化されつつあるのは、日本人の意識調査などからも確かだろう。そのひとつの理由は、海外でのアニメ・マンガや日本文化全体への人気(クールジャパン現象)が、インターネットなどを通して知られるようになったことかも知れない。それでもまだ日本人は、自分たちの社会や文化を過少評価する傾向の方が強く、自分たちの優れたところに充分気づいていないような気がしてならない。
もちろん自信過剰になってはいけない。かといって自信「過少」になるものこまりものだ。自信過剰は、前向きのエネルギーになることもあるが、独善にもなる。自信「過少」は、謙虚な向上心にもなるが、マイナスの内向エネルギーにもなる。どちらも、客観的な姿と「自己像」との間にずれがあるので、内に多少とも不安を抱え込むことになる。
自信過剰にも自己卑下にも陥っていない集団や個人は、自分に自分を偽らないだけ安定感があって、地に足のついたエネルギーを発することができるのではないだろうか。
しかし、自分たちの「客観的な姿」をとらえることは、言葉でいうほどに簡単ではない。他国との統計的な比較データなどがあれば、それがいちばん良いのだろうが、そうしたデータは限られたものしかないだろう。とくに「見えない資産」といわれるものは、客観的な数字としてとらえにくい面がある。
そこで、私がとりあえず考えている方法は、限られたデータなども参照しながら、本やインターネット上で公表された、外国人の体験談などをできるだけたくさん集めて、分類し整理していくことである。まずは、参考にできる本やウェブサイトの一覧をつくって見る必要があるだろう。
例としてあげると本で代表的なものは、『私は日本のここが好き!―外国人54人が語る
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